💇‍♀️ レスキューヘアの縮毛矯正|施術の流れ

現在開催されている展示セミナーで見てもらう施術の流れになります

1. カウンセリング

クセの強さや髪の状態、ダメージの有無、カラーの履歴、根元の新生部の状態などを確認します。髪が結ばれていたり、ブローでクセが伸びている場合は、一度しっかり濡らしてからドライして、判断しやすい状態に整えます。

▼ クセの種類

  • ミクロリッジ:リッジが強く細かい。疎水性が多いが親水性も。切れ毛に注意。
  • タフウェーブ:リッジが硬く洗濯板状。疎水性多めだが軟毛の例も。
  • ファームリッジ:硬くないがしっかりリッジあり。親水・疎水が混在。
  • ブロードウェーブ:広がりと大きなリッジ。疎水寄りの傾向。
  • ソフトフリーズ:ふわっと広がるタイプ。撥水性があると疎水寄り。

2. 薬剤の検討

髪質・履歴に応じて以下の配合で選定(根元は基本的に 100-25

配合内容pH適用例
100チオストH9.0ノンカラー硬毛、普通
75H:L=3:18.6ノンカラー軟毛、細毛、カラー硬毛
50H:L=1:18.2カラー普通、軟毛、毎月カラー
25H:L=1:37.7カラー軟毛、エイジング、ダメージ毛
10チオストL6.5既矯正部分
8チオストAC4.8既矯正部分
0プロテクション5.0保護用

3. ビフォー写真撮影と再確認

カルテ記録用に撮影しつつ髪の状態を再確認。薬剤の調整もここで。

4. 薬剤の準備

チオスト各種とプロテクションで大半の髪質に対応可能。疎水性が強い髪にはGMTやスピエラの少量添加も有効。

5. 塗布前ブロッキング

  • クセが強い髪:シングルピンでフルブロッキング
  • クセが弱め:ダッカールでハーフブロッキング

6. 先塗布用スプレーの準備

水スプレーを基本に、髪質に応じて前処理剤などを加える(現在はトステア1使用)。

7. 薬剤の塗布(先塗布・塗り分け)

根元→中間→毛先の順。スライス毎にコーミングしながら、濡らしてクセ確認。

  • コームは3本(プロテクション・還元剤・コーミング用)を使い分け
  • 放置時間:親水 13~15分、通常 18~22分、疎水 22~25分

8. 1剤の流しと処理

洗い流し→泡立てシャンプー→以下の処理

  1. インプロ1(2〜3回)
  2. インプロ2(3〜5回 or 5倍スプレー)
  3. インバス処理 → タオルドライ
  4. シトリン → インプロ1+トステアスプレー(3分)

9. フルウェットツインブロー(応力緩和・クリープ)

テンションをかけながら3~4回ブローして水抜き。必要に応じて再形成ブロー。

10. アイロン操作(Sプレス・ツインアイロン)

スループレスでテンション保持しながら熱置き。クリープによる形状安定化を狙う。

11. 2剤の塗布と流し

自然放置5~10分 → 丁寧にすすぎ(1剤後と同様にコアセルベート意識)。

12. 仕上げ処理とドライ

  • 基本は「何もつけずに乾かす」
  • 最終仕上げにトステア1やシトリン → コーミング → 再ブロー

再現性を体感してもらうためにも、アウトバス使用は最小限が望ましい。