🟢 前提:布と髪の状態の「掛け算」で矯正は決まる
縮毛矯正は「薬剤 × 熱 × 水分 × 圧力 × 時間」の絶妙なバランスで成り立ちます。
特に、布素材と髪の状態の組み合わせは、アイロンの操作設定に大きく影響します。
本ページでは、天竺木綿を使用することを前提に、
3段階の髪の状態に応じた最適な「温度・スルー速度・圧力」をご紹介します。
加えて、同じ髪の状態で「リネン」や「裸プレート」だった場合の比較コメントも記載しています。
髪の状態別 × 天竺木綿 操作ガイド(温度180℃固定)
髪の状態 | 温度設定 | スルー速度 | 圧力のかけ方 | 備考 |
---|---|---|---|---|
フルウェット → ツインブラシ後 (面・ツヤが完成) | 180℃(固定) | やや速め | 軽圧〜中圧 | 面が整っているため軽いスルーで十分。水分残りも少なく爆発リスク低。 |
ハンドドライ → デンマンブロー後 (面ややあり) | 180℃ | 標準 | 中圧 | 軽いテンションと接触時間で熱を均一に入れることが重要。 |
ハンドドライのみ (水分残り多め) | 180℃ | ややゆっくり | 中〜強圧 | 蒸気の逃がし・テンションの安定がカギ。ツインブラシ未使用時はやや慎重に。 |
🔵 比較補足:もしリネンや裸プレートだったら?
🧵 リネンだった場合(布が硬く、熱伝導が速い)
- 熱がすぐ伝わる → 温度は下げる(5〜10℃)か、スルーを早めに
- 水分が飛びやすい → 最初の水分量に注意。ブローでやや重さを残しておく
- クッション性が低い → 圧力にムラがあると仕上がりに差が出やすい
✅ 上級者向け。特に細毛・乾燥毛では要注意。
🔥 裸プレート(布なし)だった場合
- 熱が直接当たる → 温度をさらに下げる(150〜160℃台)
- 蒸気が抜けにくく爆発リスク増 → 事前の水分調整とスルー速度が極めて重要
- 摩擦・毛羽立ちリスクが高い → 毛先のツヤと質感が落ちやすい
✅ 最大の伸びを狙うケース以外では非推奨。リスク高。
🧩 まとめ:迷ったら「天竺木綿×状態別の設定」でOK
- 髪の状態を「水分」「ブロー度」「面の整い」で3段階に分ける
- 天竺木綿なら多少の水分差や髪質差にも“許容幅”がある
- リネンや裸プレートはメリットもあるが、調整が難しく安定しにくい