🌀くせ毛チャート®|見た目でわかる!クセの種類と施術の考え方【レスキューヘア】

2025.05.01

髪のクセにはさまざまな種類があり、それぞれに応じた施術が求められます。
しかし「捻転毛」や「波状毛」など、従来の専門用語では伝わりづらく、実際の現場では判断に迷うこともあります。

そこで、レスキューヘアでは見た目と手触りに基づいたオリジナルの「くせ毛チャート®」を開発。
お客様への説明はもちろん、美容師同士の技術共有にも役立つ実用的な分類法です✂️


🧠従来の分類との違い

「捻転毛」「波状毛」「連珠毛」などの専門用語は、美容師教育や資料上で使われることがありますが、現場で使うには情報が抽象的で、判断基準も曖昧です。
また、筆者自身も20年以上の施術経験の中で「連珠毛」とされる髪を実際に確認したことはなく、一般的な美容施術においては現実的な指標とは言い難いと感じています。


📘レスキューヘア式「くせ毛チャート®」とは?

レスキューヘアでは、長年の縮毛矯正施術を通じて得た経験をもとに、「見た目」と「リッジ(うねり)の形状」「質感」に注目した独自の分類チャートを導入しています。

以下がその代表的な5分類です。


🔹ミクロリッジカール

スチールウールのようにリッジが強く、細かいうねりが密集しているクセ毛。
非常に施術が難しく、かなり高度はな矯正技術が求められます。
レスキューヘアではかなり多くご来店されており、特に代表菊地の場合は毎日1名程度の施術を行っております。同じミクロリッジでも太い毛、細い毛、また生えてから数ヶ月の半分以上が切れてします常に根元に短い毛がある状態の非常に難易度の高いクセの種類になります。


🔹タフウェーブ

洗濯板のような形状で、リッジが硬くはっきりしているクセ毛。
ハリとコシが非常に強く、気を抜くと根元のリッジが残ってしまう種類のクセ
毛を両方から引っ張ってもリッジが消えてまっすぐにならないほどの弾力があります。
ミクロリッジと並んでレスキューヘアでは非常に多くご来店されている、難しいクセの種類になります。撥水毛の場合が多く、フルウェットからのブローで応力緩和をとクリープをしっかりと行わないと全く伸びないクセの種類になります。


🔹ファームリッジ

硬さはないものの、くっきりとしたうねり(リッジ)があるクセ毛。
一般的なくせ毛の種類になります。リッジはしっかり見えますが引っ張るとピンとまっすぐにすることが出来て、そこがタフウェーブとの違いになります。根元のリッジは比較的伸ばしやすいですが前回の縮毛矯正から期間が空いている場合の中間から毛先にかけてリッジが出ている場合は、その部分をしっかりと伸ばすのに熱置き不足などで甘くなる場合が多いので注意が必要です。


🔹ブロードウェーブ

リッジの幅が広く、大きなうねりを伴うクセ毛。
広がりやすく、湿度の影響を受けやすい傾向があります。吸水毛の場合が多く、特に梅雨時期などの湿気の多い状況ではかなりの広がりが気になります。また前髪付近のみブロードウェーブの方も多く、全体は弱いのに前髪だけうねるし矯正をかけても伸びないと感じている方も非常に多いです。またまれにブロードウェーブでも撥水毛の方もいて見た目はとても弱いのにキューティクルがしっかりして薬剤の浸透がしにくく還元が甘く伸び切らない場合も出やすいくせになります。


🔹ソフトフリーズ

リッジは目立たないが、ふんわりと広がりやすいクセ毛。
軟毛に多く見られ、エイジング毛との区別も重要です。かなりふわっとしたクセの種類でレスキューヘアの縮毛矯正では無くても伸びてしまうクセの種類になります。エイジングで髪の毛の曲率が増し後天的なくせ毛になっている場合の方も多くいらっしゃいます。細毛で吸水毛、伸びている途中の毛の毛先もまじり、薬剤の浸透が非常に早い場合も多いので、見た目のクセの弱さとは反対に注意が必要な場合も多いです。


🧪施術の基本は「見た目のクセの強さ」

このチャートに基づき、髪質に合わせて下記の要素を見極めながら施術します。

  • リッジの強さと形状
  • 髪の太さ・密度
  • エイジングによる変化
  • 軟毛か硬毛か
  • ダメージ履歴

ポイントは「見た目」と「触感」に忠実であること。
この方法で20年以上、施術トラブルは一切ありません。


🌟まとめ|くせ毛チャートは「伝わる技術言語」

くせ毛チャートは、専門用語よりも実用的で直感的。
お客様への説明、美容師同士の共有、施術戦略の構築において非常に有効です。

レスキューヘアくせ毛チャート®は、これからも髪質改善・縮毛矯正の基盤となる技術として進化を続けていきます。